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不思議なベストセラー [読書]

 今年の始めごろから、本屋さんの店頭に呉座勇一『応仁の乱』(中公新書)が大量に平積みされています。三十万部をこえるベストセラーになっているそうです。


 そんなに売れている本には興味がないなぁと横目でながめて通りすぎていましたが、なぜこんな地味な歴史の新書本が、そんなに売れるのか・・・不思議でした。


 何ヶ月も平積みされている傍を歩いているうちに、なぜこんな普通の中公新書がいつまでも売れるのかという疑問に、ふと魔がさして買ってみました。


 読み出してみると、これはまた、奈良・興福寺の僧侶二人の日記を中心にして、応仁の乱のいきさつを懇切丁寧に詳述した歴史読本でした。登場人物が多く、なじみのない名前の連続で、一日数ページ進むのがやっとで、辟易しました。300ページの新書にひと月かかりました。


 読了して、ふりかえってみて応仁の乱とは何だったのかと考えてみましたが、なんか分からない長い戦乱だったんだなという感想が残っただけでした。


 とても三十万人ものひとが、読んだとは想像できません。ほとんどの人は数十ページ位でなんだこれは・・・と本箱に仕舞ったのではないでしょうか。


 これはこの本のせいではありません。良い新書だと思います。なにかの間違いでベストセラーになっただけで、もし読めなくても、間違って買ってしまったひとに責任があるだけです。ひっそりと新書棚に並んでいれば問題はなかったはずです。



 

タグ:応仁の乱
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コメント 2

chonki

私の今務めている病院の向いが山名宗全邸あとで、住んでいる地域の氏神である上御霊神社には応仁の乱発祥の地という石碑が立っています。その真ん中くらいの今出川室町上るには室町御所の後だという碑もあります。歩いて10分からせいぜい20分の距離です。時々人が死ぬような小競り合いがあったり、火をかけて大火になったりというようなことがあったのでしょうが、全面戦争・総力戦というような近代の戦争とはどうも様子が違って、いがみ合いのようなものだったのでしょう。ただ止めるきっかけがつかめずに、また止めさせる権力のありかも不明でダラダラずるずると続いてしまったようです。この新書は読んでいませんが応仁の乱は終わりもはっきりしないままに(どちらが勝ったというようなこともなく)済んでしまったのではないかと思っています。
by chonki (2017-06-23 22:37) 

爛漫亭

 そういえば「西陣」という地名は山名宗全たち西軍の陣があったことから来ているそうですね。1467年: 人の世むなし応仁の乱と憶えるのだそうです。そのうちあのあたりを徘徊してみます。
by 爛漫亭 (2017-06-25 20:07) 

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