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宮城谷昌光の小説でない本 [読書]

 宮城谷昌光というひとは小説家です。以前、小説好きの友人に「どの本がおもしろいの?」と訊いてみると「・・・『天空の舟』。」ということでした。しかし、また『クラシック 私だけの名曲1001曲』という奇妙な本の著者でもあります。

 一見、普通の音楽の案内本のようでいて、開いてみると、名前すら聞いたことのない作曲家の曲についての、演奏者の違いによる聴き比べが延々と続きます。それでいてモーツァルトやマーラーの曲にはまったく触れていません。奇妙な避けようです。

 しかしペラペラとページを繰っていると、この演奏がいいという意見が、日頃のわたしの感想と一致する曲が散見されます。知らない作曲家の聴いたことのない曲についての感想を、手元に置いて、ときどき図鑑でも眺めるように、読んでいます。

 宮城谷昌光の小説は一冊も読んだことがないのですが、『随想 春夏秋冬』(新潮社)という本が出ていましたので買ってみました。
 
 「・・・。四十代のなかばでようやく『天空の舟』を商業出版することができた。小説家として第一歩を踏みだした私は、その本を小沼先生に贈呈したあと、妻をともなって先生宅を訪ねた。そのとき先生からいわれたことは、
「君の本は、あとがきが、よかった」
 ということであった。」

 先生というのは大学の英文科の恩師で、小説家でもある小沼丹のことで、就職の世話までしてもらったそうです。

 「ーーー 人はくやしいから小説を書く。」のだそうです。


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