So-net無料ブログ作成

ことしの本など [読書]

 きのう新聞を見ると、書評欄は年末恒例の「ことしの3冊」をそれぞれの書評担当者が短評と共に挙げていました。何冊かは読んだ本もありましたが、まったく見たこともない本も多数ありました。 


 最も多くの評者が推したのが、國分功一郎『中動態の世界』(医学書院)でした。題名からはどんな内容なのか想像できませんし、一般の書店では見かけにくい出版社のものなので、よっぽど興味深いのだろうと思われます。能動でもなく受動でもない世界・・・ということのようですが・・・どこかで見つけたら、パラパラ、眺めてみようという気になります。


 新聞は新刊本の紹介ですが、普段、読むのは古いものから新しいものまでさまざまです。ことし読んでおもしろかったのは、今更ですが、福沢諭吉『福翁自伝』(岩波文庫)でした。他には森まゆみ『子規の音』(新潮社)、村井康彦『出雲と大和』(岩波新書)とか・・・いくつか思いうかぶ程度です。


 いま読んでいるのは、杉本鉞子『武士の娘』(小坂恵理訳 PHP)です。明治 6年に越後・長岡に生まれ、25歳で渡米した著者が、1925年に『A Daughter of the Samurai』として出版した自伝風物語の新訳です。


 <将軍側の負け戦が確実になると、長岡藩は絶望のどん底に突き落とされました。戦に敗れて夫が囚われの身となったことを知った母は、家族を安全な場所に避難させたうえで、屋敷に火を放ちました。>


 150年ほど前の世の中が生々しく語られています。歴史の本では伝わらない、人間のにおいが漂っています。自伝のおもしろさでしょう。しばらくは寝るまえの楽しみとなりそうです。




 

nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 4

middrinn

いつも興味深く拝読させて頂いておりますが、
今回は知らない本が紹介されていて、
しかも興味深い内容だったので、
選書の参考になりました(^^)
by middrinn (2017-12-18 20:46) 

爛漫亭

 有難うございます。折にふれて書く楽しみが増えます。
by 爛漫亭 (2017-12-18 22:04) 

chonki

國分功一郎さん、今年は珍しく連続講演会などというものに出かけ、講演と鼎談というものを3回聞きました。40そこそこの頭のよいよくしゃべる人です。今の私にはちょっと難しくてもう一つしっくりくる話ではなかった。歳とともに守備範囲が狭くなっています。武士の娘は昔筑摩叢書で読んだことがありますが、読んだことしか覚えていない、
by chonki (2017-12-19 13:43) 

爛漫亭

 知らなかったですが、國分さんはいろいろ本が出ているようです。書店で見かけたら、読める本かどうか眺めてみます。『武士の娘』は以前から知られた本ですね。大きな活字の新訳が出ていたので買ってみました。最近は小さな活字はとても読めません。そちらは冷えるでしょうね、ご自愛の程。
by 爛漫亭 (2017-12-19 19:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。