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詩人のことば [読書]

 窓の外では風がうなりだしています。夕方には台風24号が当地のあたりにやって来るようです。なんとか被害なく、過ぎて行ってほしいものです。こんな日には静かに本でも読んでいるほかありません。


 60代の沢木耕太郎が書いた『旅する力 深夜特急ノート』を読んで、ひとは 20代までの経験に、いつまでも囚われて生きて行くんだなぁ・・とあらためて感じました。


 26歳の彼は「深夜特急」の旅に三冊の本を持って行ったそうです。『星座図鑑』、『西南アジアの歴史』と中国詩人選集の中の一巻『李賀』だったそうです。なぜ李賀なのか・・・? なんとなくこんな詩句が記憶に残ったからということです。


  長安有男児

  二十心已朽


  長安に男児あり

  二十にして 心已に朽ちたり


 なるほどと思いますが、ふり返れば、李賀や沢木耕太郎だけが特殊なのではなく、誰もが 20代までの経験に心はすでに朽ちているのではないでしょうか。あとはなんとか心を補修しながら生きていく、ということなのでしょう。 李賀の詩句は多くの人が思い当たる言葉だからこそ、一千年以上も残ってきたと思われます。


 災害が続けば、樹木や電柱ばかりでなく、心も折れてしまいます。八大龍王 雨風やめたまへ と言いたくなりますね。

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