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七つだち [読書]

 旧暦の季節感や、昔の時刻の呼び方を身につけるのは、なかなか難しいものです。池内紀『東海道ふたり旅 道の文化史』(春秋社)を読んでいると、「お江戸日本橋 七つだち・・・」という歌が出てきます。「七つ」とは早朝 4時ごろだそうです。暗いうちに出立して、十里先の戸塚に最初の宿を取るのが一般的だったようです。日の出は高輪あたりで「明け六つ」です。


 12時頃が「九つ」、2時頃が「八つ」と鐘の音で知らせる。ですから 2時頃は「お八つ」の時間です。「暮れ六つ」で日が沈む。


 また十二支で言えば、前回の小説家・佐藤正午の正午は昼の 12時で、夜中の 12時は正子です。丑は真夜中。落語などでおなじみですが、はっきりとは理解していない、またすぐ忘れてしまうことが多いようです。


 ふつか、みっか、というふうに日本では日のことを「か」と言います。「か読み」から「こよみ・暦」になったそうです。


  梅 若菜 鞠子の宿のとろろ汁 (芭蕉)



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middrinn

西行「願はくは」の歌は現在の暦だと三月末と何かの本で見たと先日書きましたけど、
今井雅晴『日本の奇僧・快僧』(講談社現代新書,1995)の「二 西行──放浪五〇年、
桜の中の死」という章でして、「当時は陰暦であるから、今日の暦になおしてみると、
三月下旬から四月上旬にあたる。なんと桜の咲く季節であった。」とありました^_^;
by middrinn (2019-02-26 21:14) 

爛漫亭

 ご教示ありがとうございます。
 山本健吉『ことばの歳時記』(角川ソフィア文庫・
平成28年)96ページに「この歌は、事実としては
矛盾する。旧暦二月十五日は、花時には早すぎる
のである。」と書かれていて、ヘェーと思った
記憶があったのです(原本は昭和54年)。
 山本健吉『句歌歳時記』(新潮社・昭和61年)
では「春のもなかである・・・」としています。
歳時記を編むような人でも、思い違いをするの
でしょうかね。
by 爛漫亭 (2019-02-26 21:58) 

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