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平成の壁と崩壊 [雑感]

 1世代30年と言われますが、平成はちょうどそんな長さです。平成が始まった頃の、わたしの年齢に、今はこども達がなっています。そして、その頃のこども達の年齢に孫達が達しています。


 新年度を迎え、この平成という30年がどんな年月であったのかと、振り返ってみる気分になります。


 平成元年(1989)はベルリンの壁崩壊が印象に残っています。テレビの「ニュース ステーション」で生々しい映像が流れていました。米ソ冷戦時代に育ったので、共産圏が瓦解するとは思いもよらないことでした。


 『歴史とは何か』(岩波新書)で E.H.カーは「ボリシェヴィキはフランス革命がナポレオンのような人物で終わってしまったことを知っていましたため、自分たちの革命が同じような結末を告げるのではないかと恐れておりました。ですから、彼らは、トロツキーという、自分たちの間でも最も多くナポレオンに似た人物を警戒し、スターリンという、最も少なくナポレオンに似た人物を信用していたのでした。」と語っていました。苦笑します。


 壁の次は、バブルの崩壊。そして1995年の阪神淡路大震災、ビルが倒れ、高速道路がひっくり返りました。母の実家は全壊し、知った人が何人かなくなりました。


 2001年、「自民党をぶっ壊す」という小泉内閣となり、壁のないグローバリゼーションの進展。そして 9.11の高層ビルが崩壊する凄まじいリアル・タイムの映像。21世紀という未知な時代の扉が開いた感じでした。その後も際限のないテロが続いています。2003年には養老孟司『バカの壁』(新潮新書)というのもありました。


 2011年の東日本大震災の大津波や爆発する原子力発電所の実況中継。不気味で終末を見るような異様な風景が液晶画面にくっきりと写されました。その後も各地で地震や洪水が頻発しています。


 この間、高齢化社会となり、認知症が身近になり、人口減少が進み、地方では小学校がどんどん廃校になり、商店街がシャッター通りになっています。


 2017年には「壁をつくる」というトランプ大統領が就任しました。平成の壁を壊す流れに逆行していますが、巨大津波の前の防波堤のようなものなのでしょうか。


 こうして振り返ってみると、平成という時代が平坦な道のりではなかったことが思い出されます。なんとか生き延びてきましたが、70歳という思いも掛けない歳になってしまった自分に驚きます。これからどんなふうに生きていくか、思案します。


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センニン

こんばんは。
新しい年号は何年続くのでしょうね。
by センニン (2019-04-04 20:03) 

爛漫亭

 元号もキラキラ・ネーム風になって
きましたね。
by 爛漫亭 (2019-04-04 21:20) 

ちょんき

あの万葉集の文章からとるのなら淑和となるべきで、たまたま近くに令月という言葉があったからというので、それをつぎはぎして令和などとするのはおかしいような気がしています。「巧言令色」のレイです。阿部さんの臭いもする気がして今度の元号は決して使わないようにしようと思っています。
by ちょんき (2019-04-07 22:25) 

爛漫亭

 今日は桜が満開で、近くに住む
友人が自転車で花見に来ました。
 そういえば高校生の頃、「すくないかな仁」
の「すくない」が「鮮」という字だったのが、
印象に残っています。
 お正月の写真はプロが撮ったような良い
写真でしたね。ありがとう。

by 爛漫亭 (2019-04-07 23:16) 

さっかん

紀三井寺の桜をビルの上から見ています。眼帯がとれたらどんなに見えるのか楽しみです。退職、引っ越し、入院。やっとのんびり。あとから振り返ったらあの時ちょうど元号も変わった時だったなあとなるのかな。
by さっかん (2019-04-08 18:51) 

爛漫亭

 スッキリ、ピントが合うといいですね。
しばらくは頻回の点眼に煩わらされますね。
 落ち着いたら、またお寄りください。
by 爛漫亭 (2019-04-08 19:59) 

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