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世相を眺める [読書]

 元号が変わったので、明治などというのは遥か昔に感じられますが、わたしの父親や祖父母は明治生まれです。柴田宵曲『明治風物誌』(ちくま学芸文庫)を見ていると、アレッと思うことが載っています。


「カバンという言葉は前からあったが、鞄という字にきまったのは明治十年あたり」だそうです。博覧会が閉会した後、売れ残ったカバンの始末に困って、残品販売するとき、革 包と二字で書くのを、いっそ鞄の一字にしたらどうだと云い出して、それでカバンの漢字ができたそうです。


 また、郵便というものができた当時、ポストは黒塗りの函だったそうです。いつから赤になったのか、正岡子規が『病牀六尺』に「自分の見た事のないもので、一寸見たいと思ふ物」を列挙した中に、「紅色郵便箱」があるので、明治三十五年にはあったのだろうと書いています。


 当地に住むようになって、近くに古びた赤い円筒状のポストが立っていて、現役なのか、投函してもだいじょうぶなのか、不安になりましたが、あれから 15年になりますが、まだ現役です。先日、芦屋市に出かけましたが、街中に同型のポストを見かけました。案外、円筒状のも残っているようです。


 『明治大正史 世相篇』という柳田國男の本もあります。こんなのを眺めていると、祖父母や父母の暮らした時代の雰囲気が感じられ、なぜか懐かしい気がします。平成も終わり、これからはどんな時代になるのでしょう・・・。



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