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キョーミと観察 [読書]

 文庫棚を眺めていて、ふと気がついたのですが、新潮も角川も文春も「芥川龍之介」なのですが、岩波は「芥川竜之介」です。 「竜」は「龍」の略字で、常用漢字なんでしょうが、文学賞も芥川龍之介賞だし、人名を略字にするのはどうかなと思います。


 岩波書店は「龍」という漢字は使わないのかというと、『橋本龍太郎 外交回顧録』という本を出版しています。最近は変えているのかと思うと、2010年に出たのも『芥川竜之介俳句集』(岩波文庫)となっています。


 こんな問題は高島俊男さんが、どこかで指摘しているのかも知れません。 森鷗外も鴎外になっているというのを読んだことがあります。 ネットの「青空文庫」は「竜」、「鴎」となっています。


 興味のあることには目がいきやすいですが、関心がないと、知らないで過ぎてしまうものです。 唐沢孝一『目からウロコの自然観察』(中公新書)には、身のまわりにある知らなかったことが種々とりあげられています。


 <ウマノスズクサの葉は、千切るとひどい悪臭がする。葉は毒性のあるアリストロキア酸を含む。葉の毒は、本来は虫に食べられないための防虫剤として機能している。ところが、長い進化の過程で、アリストロキア酸に対して耐性を獲得した昆虫が現れた。それがジャコウアゲハである。・・・幼虫は食草の毒を体内に蓄積し・・・毒蝶が誕生する。鳥やカマキリがこれを捕食して中毒症状を経験すると、二度と捕食しなくなる。>


 さらに、ジャコウアゲハの模様に擬態して、毒虫になりすまして生き延びる蝶もあるそうです。 ただ、ボーと景色を眺めていても分からない、植物や動物の営みが興味深く書かれています。




 


 

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