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豪雨の後で [雑感]

 今朝はセミが鳴き始めました。各地に大きな災害をもたらした梅雨前線は北上し、近畿地方はつゆがあけたようです。それにしても、いっときに、北九州から飛騨まで次々と豪雨が襲うなど、記憶にありません。しかも毎年のように、50年に一度の災害が起こるのは不思議です。


  蝉生る夢の色して幹のぼる (山口青邨)


 ここ数年、当地では推し量ったように 7月10日前後にセミの声が聞かれはじめるようです。「セミの分布を左右するのは気温ではなくて地温だとされている。」(日高敏隆)そうですが、鳴きだすのも地温が関係しているのでしょうか。


 今晩は小麦が体質的に食べられないので、米粉の素麺もどきを食べました。それなりに夏の食感を楽しみました。喉ごしがすこしモソッとしているのは、いたしかたのないことです。関西人としては粉モンが外食できないのが残念です。


 そういえば災害時の非常食も小麦製品が多そうです。米粉加工品の備蓄も考慮せねばと思います。




 

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流れは絶えずして [雑感]

 日曜日の夕方に帰宅すると、台所の床に水たまりができていました。雑巾で拭きとっても、隙間からどんどん水が湧いてきます。あわてて水道屋さんに来てもらいましたが、たぶん給湯管にピンホールができているのだろうということで、給湯器を止めると、湧水はとまりました。古い給湯管は銅管を使っていることが多く、経年変化で小さな穴があくことが多いそうです。 風呂には入れませんでした。


 きのうは朝から、あちこち石膏ボードを剥がしたりして、どこで穴があいているのか調べてまわったそうですが、昼になってやっと、この辺だろうと見当がつき、午後に新しいパイプをつなぎました。水漏れで湿気っている所の乾燥を待って、修復工事になるそうです。


 一件の水漏れでも、こんなに手間がかかるのに、地震などでのライフ・ラインの復旧は大変だろうなと、その労苦がしのばれます。


 河出書房新社の『日本文学全集 07』を買ってみました。酒井順子訳「枕草子」、高橋源一郎訳「方丈記」、内田樹訳「徒然草」という内容です。意欲的というか、刺激的というか、キワモノ的というか、しばらく楽しめそうです。「方丈記」を見ると、まず、リヴァー・ランズ・スルー・イットという文字が出てきて、驚きます。


 水道屋さんは壁に聴診器のような器具をあてて、水の流れる音に耳をすませていました。 鴨長明のように。

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六月の香り [雑感]

 週末、本箱の横で寝ころがっていると、ドンと地震がありました。紀伊水道が震源といっていました。月曜日、出勤途中に緊急地震速報があって、数秒後に車が揺れました。大阪北部に被害がありました。ここ25年ほど、火山噴火や地震が頻発しています。地球はいつも、こんなふうに多少ばらつきながら活動しているのでしょう。 本箱から少し離れて座らなければと反省します。


 10年間使ってきたパソコンが、だんだんソフトが更新できなくなり、不便になったので、買い替えました。安くなって、薄くなって、速くなって、多機能になっています。前のパソコンも替える時になって初めて、こんな機能があったのかと知るくらいですから、今度のも、あまり使いこなせるとは思われません。


 陳舜臣『唐詩新選』(新潮社)を本箱のしたで眺めていると、孟浩然の詩に「荷風」という言葉がありました。蓮の上を渡ってくる風ということだそうです。初夏の風情です。 ちなみに鷗外とは・・・鷗外は千住に住んでいたことがあり、「鷗の渡し」の外に居るという意味かな?ということです。


 昨夜は、釣り好きの同僚に頂いた鮎を食べました。よい香りが口中にひろがります。


  六月を奇麗な風の吹くことよ (子規)


  


 

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ホタルのころ [雑感]

 もう長いこと、部屋の中にホタルが迷いこんでくることはありません。ホタルの見られる場所に出かけると、大量のホタルが一斉に明滅していますが、こどものころには、電灯を消した家のなかをふらぁと一匹、飛んでることがありました。


  思ひ出は首すぢの赤い螢の

  午後(ひるすぎ)のおぼつかない触覚(てざわり)のやうに、

  ふうわりと青みを帯びた

  光るとも見えぬ光?

            (北原白秋)


 中国の『礼記』には草が腐って螢となると記されているそうです。本邦の和泉式部はまた、螢火を自らの魂と見た。(久保田淳『古典歳時記 柳は緑 花は紅』)


  てうつしにひかりつめたきほたるかな (飯田蛇笏)


 夏の夜に防波堤にいくと、海の中に海ホタルがたくさん漂っていることがあります。掬いとってみると、手のひらが青くひかります。


  <夏はよる。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただひとつふたつなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。>(枕草子)


 これから寝苦しい季節になりますが、ホタルが迷いこんできたころを思い出しながら、夜の雨を聞いているのもいいかもしれません。





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初夏になって [雑感]

 八十八夜も過ぎ初夏となりましたが、今日は一日、雨のようです。 連休にはこどもたち一家が帰省してきたので、家にも活気がありましたが、また静かな生活にもどりました。どういう訳か今朝は、久しぶりに腰痛がでてきました。


 10歳の男児が将棋を挑んできたので、もう勝てないかもしれないと思いましたが、2連敗のあと、2連勝して面目を保ちました。


 6歳の男児は、もっと足の爪は短く切れとか、この顔のブツブツは何だとか、いろいろ注文をつけてきます。見ていると兄弟喧嘩をしなくなっており、それぞれに学習しているようです。


 3歳の女児は、アカンベェをしたり、男児たちの行動に興味を示したり、もう少しで一緒に遊べそうです。


 こどもの頃に、共にまみれて遊んだという記憶は、重要です。何十年たっても親愛の情は薄れません。生きてゆく上で、もしかしたら最も大事な記憶かもしれません。


 家内と二人、静かだとかいいながら、また日常にもどっていきます。


  谺(こだま)して山ほととぎすほしいまま (杉田久女)


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タンポポの話 [雑感]

 <長崎のタンポポは白っぽい>と長崎生まれの評論家・山本健吉が書いています。四国九州地方にてはシロバナタンポポのみを見る処あり、とのことです。いまはどうかわかりませんが・・・。


 上方落語に「西行鼓ケ滝」というはなしがあり、そこでは西行法師が「伝え聞く鼓の滝を来て見れば岸辺に咲けるたんぽぽの花」と詠んだことになっています。


 タンポポはつぼみの形が鼓に似ていることから、つづみ草と言われていたそうですが、こどもたちは、鼓の音からタンポポと呼んだそうです。


 西行はその夜、宿をかしてくれたお礼に、山家の住人に、先ほどの歌を披露します。すると爺さんは「初句は鼓だけに、音に聞く、とした方が良い」といい、また婆さんは「第三句は鼓だけに、うち見れば、がいい」などと添削する。 西行は憮然とするが・・・


 ふと目が覚め、夢だったと気づく。「歌の上手と思い上がっていた、ばちがあたる」と西行は恐れる・・・「鼓だけにバチはあたりません」というオチがついています。


 兵庫県川西市をはしる能勢電鉄に「鼓滝」という駅があるそうです。



 

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熊野の桜 [雑感]

 そろそろサクラの便りが聞かれるようです。今年は寒かったので、開花は遅いのかと思っていましたが、例年より早いそうです。


 先日、新聞に新種の野生のサクラが見つかったと載っていました。オオシマザクラ以来、約百年ぶりだそうで、熊野川の流域で以前から、早咲きの桜として知られていたそうです。日本には十種類ほどのサクラがあるとのことです。


 桜といえば吉野ですが、二十代のころから何回となく出かけましたが、一度も桜の季節には行ってません。人混みや渋滞を考えると、春は避けます。いま使っている飯茶碗は、何年かまえ、吉野山の売店で買った桜模様のものです。


 谷崎潤一郎に『吉野葛』という小説があり、吉野のすこし奥のあたりが舞台になっています。菜摘の里とか入の波といったあたりです。 わたしの父親は、父が早逝し、母が再婚していったため祖父母に育ててもらったそうで、こひしくば・・・の『吉野葛』が身にしみるのか、いいよと言っていた記憶があります。


 吉野から南へ、大峰を通って熊野へ、山また山が続きます。 新種の桜はクマノザクラと命名されたそうです。


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南からの雨 [雑感]

 今日は朝から春の雨風です。南からの風が冬を追っぱらっているようです。 西脇順三郎の詩が思いだされます。


     雨

  南風は柔い女神をもたらした。

  青銅をぬらした、噴水をぬらした、

  ツバメの羽と黄金の毛をぬらした、

  潮をぬらし、砂をぬらし、魚をぬらした。

  静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした、

  この静かな柔い女神の行列が

  私の舌をぬらした。


 学生時代に英語を習った先生は、西脇順三郎の講演を聴いたことがあると言っていました。そのころ読んでいた「現代詩手帖」に、晩年の長い長い詩がときおり載っていました。西脇順三郎は絵を描いていて、画集が出たとき買って、いまも本箱の隅に立っています。


 上越新幹線に乗ったとき、西脇の出生地の近くだと、あたりを見回したことがあります。小千谷へは行ったことはありません。 彼は教職にあるとき、江藤淳を嫌って、彼が出席すると西脇は教室に出なかったと四方田犬彦が書いていました。わたしは、そんなことは知らず、『江藤淳著作集』と『西脇順三郎 詩と詩論』を本箱に並べていました。



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くさめの季節 [雑感]

 やっと明るい日ざしになって、梅畑も満開です。例年より十日ほど遅いようです。スギ花粉も飛び始めたようで、ときおりクシャミが出ます。インフルエンザから花粉症の季節に移行したようです。


 英語圏ではクシャミをすると、周囲のひとが Bless you と声をかけるそうです。クシャミをすると、口から魂が抜け出ていくので、神の加護を祈ってくれるのだそうです。


 上代、日本では、クシャミをすることを「鼻ひる」と言ったそうです。鼻ひると早死をするという俗信があって、そのとき「クソハメ(糞食め)」と呪文を唱えると、災いから免れられるとされたそうです。 


 「クソハメ」・・「クサメ」・・「クシャミ」と変化してきたということです。『徒然草』には、乳母として育てた若君のために「くさめ くさめ」と言いながら歩く尼のはなしがあるそうです。 (堀井令以知『ことばの由来』岩波新書)


 一つ褒められ 二つ憎まれ 三つ惚れられ 四つ風邪をひくと言われますが、現代では 五つアレルギー を追加する必要がありそうです。




 

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鳥のこと [雑感]

 すっかり春らしくなってきました。戸外では鳥の鳴き声がしています。最近は鳥は恐竜に含まれるそうです。6600 万年前に絶滅したと考えられていた恐竜は、トリとして生き延びていたそうです。


 こどもの頃、兄がメジロを飼っていました。近くの店では「鳥もち」を売っていました。異様に粘いガムのようなもので、細い竿の先に塗り付けて、鳥をくっつけて捕獲します。


 家の庭にはモチの木がありました。樹皮には鳥もちを作ったためか、古い傷がありました。むかしは漁師が魚をとるように、鳥を捕る仕事があったようです。モーツァルトの歌劇『魔笛』には鳥刺しというのが出てきます。 もちろん現在では捕獲は禁止されています。


 こどもたちもザルを仕掛けてスズメを捕まえようとしました。成功した憶えはありませんが・・・。 大人になるまで、焼き鳥はスズメだと思っていました。


 歳時記を編纂したような、博識な山本健吉が『ことばの歳時記』(角川ソフィア文庫)で、ホトトギスについて

 <あれほど日本の詩歌に詠まれた鳥なのに、その声を聞いたという確信がないのは、恥しいようなものである。> 

 と告白しています。 わたしも聞いたことがなかったので、安心しました。


 今日は仕事の帰り、梅畑では三分ほど咲いていました。このまま温暖になってほしいものですが、また寒くなるそうです。


  磯ちどり足をぬらして遊びけり (蕪村)





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